―――§13 参考資料 3(バッジテストの内容詳細) ―――――― |
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●バッジテストの概要 初級以外は、エレメンツ、ステップ、フリー(2級から)と個別に合否判定があり全部受かるとその級の最終合格となります。 時間に余裕があれば続けて(例えば初級と1級を一度に)受ける事も可能ですが、下の級が全部合格にならないと上の級は部分的にでも受けられません。不合格となった場合は再受験までの期間は数週間以上(級により異なる)が必要です。必須要素の試技は2回まで。(つまり1回のやり直しは許される) なお、'98/4に内容が改定されていて、3級までの変更点は、 初級:6、7のクロスカットが追加 1級:エレメンツのTストップ、セットパターンステップ2(スイングロール)が追加 2級:エレメンツにピボットが追加、ステップのスパイラルステップとフェスタタンゴの代わりにセットパターンステップに変更、コンパルソリーでFOのスリー・スリーを削除 3級:ジャンプシーケンスを追加、シットスピンの足換えを削除、コンパルソリーのフォアインスリー・スリー、ダブルスリー共に削除、フォーティーンステップを削除(4級に移動)、セットパターンステップを新規に設定、FO・FIのスパイラル追加 ※ 2008-9シーズンより大幅な改定があります。(2008年7月以降のテストで実施) → 内容はこちらを参照のこと。 ●【初級】 1、ハーフサークル RFO-LFO(繰返し) 2、 〃 RFI-LFI( 〃 ) 3、 〃 RBO-RBO( 〃 ) 4、 〃 RBI-LBI( 〃 ) (正しい姿勢、正確なエッジで滑る。) 5、FORWARD フォアストロークとプログレッシブでリンクを一周 6、フォアクロスでパラグラフパターンを一周 7、バッククロスでパラグラフパターンを一周 (音楽のリズムに合わせ、正しい姿勢、正しいエッジで滑る。) 全課題で合否判定、5~7は音楽を使用。初級の合否判定基準は、フィギュアスケートをパブリックスポーツとして広く普及させ、発展させることにウェイトを置く。 ●【1級】 エレメンツ: 1、スリージャンプ 2、トウループジャンプ 3、サルコウジャンプ (正しくトウをつく。正しいエッジで踏み切り、ランディングする) 4、アップライトスピン 5回転以上 (入りは片足が望ましいが、両足スタート後片足で回っても良い。片足で5回転) 5、T字ストップ (ストップする片側の足に重心を乗せ、きれいに止まる。得意なものを1種類。 フリーレッグの位置は前方でも後方でも良い。) 6、FOサークル(スタートa/bは抽選、以下同じ) 7、FIサークル 8、BOサークル (トレースを揃えるより、正しいエッジによる滑り出しからサークルを滑る。 スタート地点まで足つきなしで戻る。転倒・足つき否。トウプッシュは注意する こと。スタート位置の目印を使うことは可。但し使用した場合その目印まで戻れ ないものは否。) セットパターンステップ(1、2共に音楽を使用。): 1、ワルツ(スリー)ステップでパラグラフパターンを一周 2、助走から開始し、FOとBOのカーブを4拍子でフリーレッグをスイングしながら リンクを半周 (音楽のリズムに合わせ、正しい姿勢、正しいエッジで滑る。) ●【2級】 エレメンツ: 1、フリップジャンプ 2、ループジャンプ 3、バックスクラッチスピン (正しい体の軸:不動の軸を作ってバックアウトエッジで回転する。5回転以上。) 4、シットスピン (シットと見なされる姿勢で5回転以上回転する。) 5、スリーターンから入る右・左のピボット(ループサイズ) (左右の回転どちらかひとつで良い。スリーターンはイン・アウトどちらから入って も良く、トウポイントをして1回転する。) 6、BIサークル(スタートa/bは抽選) セットパターンステップ: A)LFO-SW-CE-LFI-3-LBO,RBO,LFO,RFO-SW-CE-RFI-3-RBO,(繰り返し) B)LFO-3-LBI,RFO-3-RBI,LFO-SW-CE-LFI-3-LBO,RFO-SW-CE-RFI-3-RBO, LFO,RFI,LFO,RFI,LFO-STOP (ABのどちらかを抽選。フリースケーティングムーブメントとして助走から入り、 正しいチェンジとターンの後の滑りやステップとしての流れる動作が必要である) フリースケーティング: 時間は2分。平均合格点2.5(フリップジャンプ、ループジャンプ、シットスピン、ステップをプログラムに入れる) →なお、2002年の改定前は時間は1分でした。 ●【3級】 エレメンツ: 1、アクセルジャンプ 2、ルッツジャンプ (ルッツの踏み切りはバックアウトであること) 3、ジャンプコンビネーション(S+S or D+S) (高さ、スピード、無理のない流れ、飛距離とセカンドジャンプのバランス、質を 評価する。) 4、ジャンプシーケンス(S+S以上) 5、キャメルスピン(5回転以上) 6、FOとFIのスパイラルでホッケー用の円周を利用して半周ずつ滑る (正しいスパイラルポジションが維持されること。助走から入り、得意な方の円を イン、アウトで半周ずつ続けて滑る) セットパターン・ステップ: LFO-3-LBI,RBO-3-RFI-Mo-LBI,RBO-3-RFI-Mo-LBI-3-LFO-3-LBI,RBO,LBO,RFO-3-RBI,LBO-3-LFI-Mo-RBI,LBO-3-LFI-Mo-RBI-3-RFO-3-RBI,LBO,RBO,(繰り返し) (助走から入り、リンクのロングアクシスを利用してスリーボール:サーペンタインで出来るだけ氷面を大きく使ってスムーズに滑る。左右同じレベルでスリーターンが行なえることが望ましい。ステップ途中の足つきに注意。) フリースケーティング: 2分、平均合格点3.0 最小エレメンツ:アクセル、ルッツ、ジャンプコンビネーション、ジャンプシーケンス、スパイラルステップ、レイバックスピン(男子は任意のスピン) (エレメンツで1~2の失敗があっても、プログラム全体のレベルを見て合否の判定を行なう。) ●【4級】 エレメンツ: 1、アクセルジャンプ (3級よりレベルアップしたものとして、4級としての質を見る) 2、Dトゥループジャンプ 3、Dサルコウジャンプ 4、Dループジャンプ 5、ジャンプコンビネーション(D+S) (ダブルジャンプは、正しくトウがつけているか、踏み切りは正しいか、ランディ ングはどうか) 6、女子:レイバック又はサイドウェイズリーニングスピン(5回転以上) 男子:シットスピンの足換え(5回/5回) 7、任意のフライングスピン 8、ブラケットステップ(ストレートラインでチョクトウとブラケットの組み合わせ) LFI,choRBO,choLFI,choRBO-3-RFI-Bkt-RBO,【choLFI,choRBO,choLFI,choRBO-3-RFI-Bkt-RBO】,xbLBI,RBO,xfLBO,choRFI,choLBO,choRFI,choLBO-3LFI-Bkt-LBO,【choRFI,choLBO,choRFI,choLBO-3-LFI-Bkt-LBO】,xbRBI,LBO,xfRBO,cho(LFI以下繰返し) 最初のcho(2回)とBktターンをした後、もう一度同じ向きへの動作を繰り返した後(2セット)、xbとxfをして逆方向へのcho(2回)とBktターンに進むが、リンク状況により十分な長さを使えない時は【】内を省略して同一向きのcho(2回)とBktターンをした後(1セット)、xbとxfをして逆方向へのchoに進んでも良い。どちらもリンクの端から端まで連続して行なうことを要する。 セットパターンステップ(1、2共に音楽を使用): 共に2周、助走は自由であるが、最初のステップはメロディの頭から滑走すること。ビートとスケーティングを合わせる。テンポを外して滑走すると不合格。どちらか一つだけの合格もあり。 1、フォーティーンステップ(ダンス課題の男性パターンを使用) (スイングロールは深いカーブで滑り、オープンモホークはスムーズに行ない、 コーナーのランは軽快に滑走すること。) 2、キリアン (チョクトウの質についてはモホークにならないよう注意すること。ディープエッジ でなくてもFIからBOへと入りと出のエッジの深さを等しくするのが望ましい) フリースケーティング: 男女とも3分(平均合格点3.5) 最小エレメンツ:アクセルジャンプ、ステップからのDジャンプ、ジャンプコンビ ネーション(D+S以上)、ジュニアショートプログラムのスピンを2種類、 2種類のステップシーケンス (プログラム全体が4級レベルの内容と質かどうかで合否判定を行なう。) ●【5級】 エレメンツ: 1、Dフリップジャンプ 2、Dルッツジャンプ 3、ステップ動作から直ちに行なうDループジャンプ 4、ジャンプコンビネーション(D+D)以上 1、2、3で行なったジャンプと組み合わせる 5、スピンコンビネーション(5回/5回以上) 6、女子:スパイラルステップシーケンス 男子:ムーブズ・イン・ザ・フィールド テクニカルステップ: ・Aステップ:RFI-Bkt-RBO,LBO-CE-LBI-3-LFO-3-LBI,RFO,xbLFI-Mo-RBI,LFO,xfRFI-RK-RBI,LBO,xfRBI-CE-RBO-3-RFI-3-RBO ・Bステップ:LFI-Bkt-LBO,RBO-CE-RBI-3-RFO-3-RBI,LFO,xbRFI-Mo-LBI,RFO,xfLFI-RK-LBI,RBO,xfLBI-CE-LBO-3-LFI-3-LBO ブラケット、チェンジエッジ、ダブルスリー、モホーク、ロッカーの組み合わせが正しいエッジワークの技術によって行なわれ、連続した流れのあるステップとして表現されていること。ターンの後のエッジのコントロールや美しいポジションがステップの終りまでスムーズに保たれていること。 力強いエッジやスピード感、ディープなパターンなど、ステップとしての特徴が5級レベルのフットワークの中で生かされていることが望ましい。 (フリームーブメントとして正しいエッジで滑られているか、ブラケットやロッカーが良くコントロールされているか、ステップとして一連の流れがあるかなど注意して見る。A・Bどちらか一方で良い。) ショートプログラム 6級の準備として5級までの内容でプログラムを構成する。 ジャンプ、スピンの課題は規定しない。 ・アクセル(SまたはD) ・ステップからのDまたはTジャンプ ・ジャンプコンビネーション 平均合格点:3、8 フリープログラム:男子4分、女子3分30秒 ジュニアのウェルバランスプログラムで内容は自由だが、全体の質によって評価する 平均合格点:4.0 ●【6級】 エレメンツ: 1、Dアクセルジャンプ 半回転不足(スリーターンのランディング)は否 2、ジャンプコンビネーション 女子:(D+D)、男子:(D+T) 3、キャメル系のフライングスピン(8回転以上) 4、シット系のフライングスピン(8回転以上) 5、ステップからのDルッツ、またはDフリップ、またはTジャンプ ショートプログラム その年度のISUジュニアSP(男子:D+T) 平均合格点:4.2 フリープログラム:男子4分、女子3分30秒 ISUジュニア規定のウェルバランスプログラムに基付く。 6級レベルの内容とプログラムの全体の質を見て合否判定を行なう 平均合格点:4.5 ●【7級】 エレメンツ: 1、Dアクセルジャンプ 2、2種類のトリプルジャンプ そのうち一つはステップから直ちに行なうもの 3、ジャンプコンビネーション(D+T)以上 4、ショートプログラムの中の2種類の質の良いスピン ショートプログラム 男女共、ISU規定シニアの必須要素を入れる 平均合格点:4.5 フリープログラム:男子4分30秒 女子4分 平均合格点:4.8 ●【8級】 エレメンツ: 1、女子:4種類のトリプルジャンプ 男子:5種類のトリプルジャンプ そのうち1つはステップから直ちに行なう(トウ、サルコウを除く) 2、ジャンプコンビネーション 女子:T+D以上 男子:T+T(アクセルのみ第2ジャンプはDでも良い) 3、スピンコンビネーション(6回/6回以上) 4、2種類の質の良いフライングスピン ショートプログラム 男女共、ISU規定シニアの必須要素を入れる 平均合格点:5.3 フリープログラム:男子4分30秒、女子4分 平均合格点:5.5 目次に戻る 次に進む |